【2017/07/24】中国環境保護部発表の上半期の大気の質、北京・天津・河北のPM2.5濃度悪化

情報源:人民網

日時:2017年7月24日

記事内容:

中国環境保護部(省)が19日に発表した統計によると、昨年同期と比べて、今年上半期、中国全土338の地級市(省と県の中間にある行政単位)以上の都市では、大気の質が「優良」だった日数が減少した。うち、北京・天津・河北エリアの微小粒子状物質(PM2.5)の濃度は前年同期比で14.3%悪化した。経済日報が報じた。

同部の環境モニタリング司の劉志全司長によると、今年上半期、中国全土の338の地級市以上の都市では、大気の質が「優良」だった日の割合は平均74.1%と、2.6ポイント悪化した。PM2.5の濃度は1立方メートル当たり49マイクログラムと、前年と比べて横ばいだった。PM10の濃度は1立方メートル当たり88マイクログラムと、2.2%改善した。

劉司長によると、今年上半期、中国全土で黄砂が何度も発生し、その影響は23省の208都市に及んだ。今年1月4日に同部が発表した「黄砂の影響を受けた都市の大気の質の評価に関する補充規定」では、黄砂の影響のモニタリングデータを除いて、上半期の中国全土の大気の質の評価を行い、ランク付けするようにと規定されている。

上半期、74都市のうち、大気の質のワースト10位(74位-65位)は、邯鄲、石家庄、■台(■は刑のへんにおおざと)、保定、唐山、太原、鄭州、衡水、西安、済南市だった。一方、トップ10は、上から順に、海口、拉薩、舟山、珠海、惠州、麗水、深セン、福州、厦門(アモイ)、貴陽市だった。

地域別に見ると、北京・天津・河北エリアの13都市では6月、大気の質が「優良」だった日の割合が平均34.1%と、前年同期比で14.2ポイント悪化した。上半期では、大気の質が「優良」だった日の割合は50.7%で、同比7.1ポイント悪化した。PM2.5の濃度は1立方メートル当たり72マイクログラムで、同比14.3%悪化した。PM10の濃度は1立方メートル当たり129マイクログラムで、同比13.2%悪化した。

北京市の6月のPM2.5の濃度は1立方メートル当たり42マイクログラムで、前年同期比28.8%改善した。一方、PM10の濃度は、同比11.9%悪化した。上半期、北京市で大気の質が「優良」だった日の割合は55.3%で、5.8ポイント悪化した。PM2.5の濃度は、1立方メートル当たり66マイクログラムで、同比3.1%悪化した。PM10の濃度は1立方メートル当たり96マイクログラムで、同比15.7%悪化した。

長江デルタの25都市を見ると、上半年、大気の質が「優良」だった日の割合は70.5%と、前年同期比2.8ポイント悪化した。PM2.5の濃度とPM10の濃度はそれぞれ、同比9.4%、10.5%悪化だった。

珠江デルタの9都市を見ると、上半期のPM2.5、PM10の濃度はそれぞれ、1立方メートル当たり35マイクログラムと53マイクログラムで、国家二級年平均濃度の基準をクリアした。

記事内容:中国環境保護部発表の上半期の大気の質、北京・天津・河北のPM2.5濃度悪化

【2017/07/18】グローバル生態環境リモートセンシング観測報告書を中国が発表

情報源:人民網

日時:2017年07月18日

記事ポイント:

中国科学技術部(省)は5年連続で世界に「グローバル生態環境リモートセンシング観測年次報告署」を発表した。観測結果によると、世界大口油料作物の供給情勢は、2016年に全体的に安定増となった。世界のとうもろこし供給量は過去最高水準に、大豆は2007年ぶりの高水準になった。中国の大口油料作物輸入量は2017年に増加する見通し。うち小麦と稲はやや増加し、とうもろこしはやや減少し、大豆は前年よりほぼ横ばいになる。
同報告書は主に、中国が1998年に構築した世界農業状況リモートセンシング速報システムにより、観測データを入手している。同システムはリモートセンシングデータを主なデータ源としており、中国の「環境1号」や「高分1号」、「風雲3号」などの衛星、米国の地球観測システム衛星や熱帯降雨測定衛星など国内外の衛星の連続的な観測データを総合的に使用。さまざまな独創的手段と観測指標により、世界の農業生産環境及び大口油料作物の生産情勢をリアルタイムに客観的に評価する。観測指標とシステムはすでに世界スタンダードにリンクしており、地球観測に関する政府間会合(GEO)世界農業観測計画の主な構成部分になっている。

記事内容:グローバル生態環境リモートセンシング観測報告書を中国が発表

【2017/7/17】河南省初のスマート環境保護プラットフォーム、間もなく稼働開始

情報源:人民網
日時:2017年7月17日
記事ポイント:

一つのプラットフォームを通じ、リアルタイムで全市の環境データのオンライン観測・共有を実現する河南省初のスマート環境保護ビッグデータプラットフォームが12日に同省汝州市で竣工し、間もなく稼働開始することになる。

またスマート環境保護システムのデータの共有も可能で、気象や水利、交通、工業・情報、農業、林業などの部門は環境関連情報を参考にし、汝州市生態環境情報データバンクを形成していく。

記事内容:河南省初のスマート環境保護プラットフォーム、間もなく稼働開始

【20170624】中国、グリーンファイナンスの試験区5カ所設置

情報源:YAHOO JP/REUTERS

日時:2017年6月24日

記事内容:

中国は、汚染対策の資金の確保を目的とした「グリーンファイナンス」の試験区を5カ所設置した。中国人民銀行(中央銀行)が26日明らかにした。試験区は広東、貴州、江西、浙江の各省と新疆ウイグル自治区に設置され、金融機関は環境に優しい産業向けに信用と特別資金を提供するインセンティブが与えられる。

中国は大気、水質、土壌の汚染問題への取り組みを進めているが、各省では汚染除去やより環境に優しいエネルギーへの切り替えに必要な資金の確保に苦しんでおり、政府は官民パートナーシップ(PPP)や「グリーンボンド」を含む新たな手法に注目している。

 記事内容:中国、グリーンファイナンスの試験区5カ所設置

【2017-07-14】中国の新環境保護相、長期にわたる汚染との戦い呼び掛け

情報源:YAHOO REUTERS

日時:2017年7月14日

記事ポイント:
中国は27日、環境保護相に李干傑氏(52)を指名した。新華社が報じた。同氏は環境保護省の職員に対し、大気、水質、土壌の汚染の除去に向けて「長期にわたる戦い」を呼び掛けた。先月に北京市の代理市長に指名された陳吉寧氏の後任となる。
李氏は清華大学の修士課程で原子炉工学を学んだあと、環境保護省の原子力安全部門に勤務した。昨年10月には河北省の副書記に就任していた。
今年1─5月でスモッグが最も深刻だった中国の10都市のうち、6都市は河北省に位置している。同省は李氏の汚染問題への対応で焦点となるとみられる。河北省は2020年までに「最も厳しい環境保護システム」を導入する方針を示している。

記事内容:中国の新環境保護相、長期にわたる汚染との戦い呼び掛け