【2019/02/02】タクシーに搭載し、走行中に上海市のPM2.5を測定

タクシーに搭載し、走行中に上海市のPM2.5を測定

 

今年の秋・冬、大気汚染が深刻化しているなか、PM2.5のモニタリングが再び注目された。一般的に、PM2.5に対するモニタリングのデータは、政府が設置したモニター端末から収集されている。モニター端末は固定場所に設置されており、上海を例にした場合は6340平方キロメートルの面積における国家レベルの常時観測端末は10箇所あり、市レベルの常時観測端末は16箇所ある。

上海市同済大学譚洪衛教授チームが進めているタクシーモバイルプラットフォームの粒子状物質モニタリングプロジェクトは2017年12月より試行していた。第1陣はタクシー30台が1秒毎に観測データを取得し、一日で市街地の車道98%以上をカバーしたのであった。PM2.5とPM10を同時に観測し、位置とモニタリングデータをリアルタイムで伝送することで、タクシーを大気観測の新たなプラットフォームとした。これには高精度車載粒子状物質モニタリングシステムを利用し、設備はレーザー検査・測定の原理に基づき、タクシーのルーフに取り付けられた。高温・高速・振動・強風・雨雪などの過酷な環境にも影響されないと言う。

「モニタリング端末によって密集した町やコミュニティー空間を覆い尽くし、リアルタイム性の高いPM2.5モニタリングを実現したい。」と考えた同済大学譚洪衛教授チームは、この三年間に設備をドローンに搭載,自動車に搭載、そして固定点での三位一体の都市空気環境空間モニタリングネットワークを構築する発想をした。それと同時に山東大学の司書春副教授のチームからも支持を取得した。

同済大学緑色建築及び新能源研究中心 常務副主任,同済国際緑色産業創新中心 センター長 譚洪衛教授

山東大学 司書春副教授

譚洪衛教授は、「タクシーモバイルプラットフォームの粒子状物質モニタリングにおいては、毎日大量の都市地面空気環境データの収集が可能となり、都市に於ける大気汚染防止の詳細管理に対して技術支援が提供出来る。たとえば、建築現場の近くや工場エリア,飲食店町等々においては、リアルタイムにPM2.5を測定し、これによって環境保護部門は迅速にこの対象となる建築物に対して空気環境質量の監督管理を強化させる事が出来、また測定値に応じた対策を実施することが可能となる。これは固定モニター端末では実現できない良いアイデア。」だと言っている。

すでに、「タクシーモバイルプラットフォーム粒子状物質モニタリングの自主研究開発は成功し、済南、上海の一部分のタクシーにおいて運営を開始した。

(図:赤い点が固定モニタステーション、青い線は移動式モニター)

(図: 環境モニター端末で測定したデータを紹介している譚洪衛教授)

さらに「タクシーモバイルプラットフォーム粒子状物質モニタリングシステムを通して、都市空気汚染の1年を通じ季節を通した傾向が把握しやすくなった。譚洪衛教授チームは測定したデータに基づいて、「上海に於ける四季時間ごとのPM2.5濃度図」を作った。

(図:上海に於ける四季の時間ごとのPM2.5濃度図)

タクシーモバイルプラットフォーム粒子状物質モニタリングシステムのデータに基づいて、上海に於ける、PM2.5濃度の特徴が明らかになった。人口密度及び工場立地などの関係により、「都市中心から郊外にかけては次第に減少する」と言う傾向にはなっておらず、おおよそ「都市と郊外は同じで、東は西より良い」と言う結果になった。また、平日混んでいる道路のPM2.5の濃度は周辺地域と比べてさほど高くなかった。これらの特徴は、今まで行ってきた固定点でのモニタリングステーションでは導き出せなかったと言える。

(図:上海に於ける日ごとPM2.5濃度、2018年1月)

譚洪衛教授は「タクシーモバイルプラットフォーム粒子状物質モニタリングシステムにより、室外空気質量に対するモニタリングを行うと同時に、室内空気質量の研究にも取り組んでいる。現在室外定点モニタリングから始まり、移動モニタリング(都市公共交通、シェア自転車)、そしてドローンを使った空中巡回モニタリングまで、地面から空中まで立体的な環境モニタリングネットワークを作って、居住環境の改善のために力を尽くす。」と言っている。

【2018/09/26】環境規制対策セミナー講演情報一覧

【2018/9/19】福岡県北九州市にて、「アジアビジネスセミナー in 北九州」講師を担当します。
主催:NCBリサーチ&コンサルティング様
題目:中国における環境規制強化の実態について(案)~具体的事例に学ぶ日系製造業の環境対策~
講師:江頭

【2018/9/21】上海市において、企業内部研修セミナーの講師を担当いたします。
主催:三井住友海上火灾保险(中国)有限公司様
題目:環境政策全般の変遷と内部統制の重要性及び今後の推移予測
講師:江頭

【2018/10/19】江蘇省蘇州市にて、環境対策セミナーを行います。
主催:蘇州日商クラブ
題目:「環境政策の経緯と今後、そして企業としての心構え」
講師:江頭

【2018/11/5】上海市にて、環境対策セミナーを行います。
主催:滋賀銀行様
題目:「環境政策の実態と企業の取るべき対策」
講師:江頭

【2018/11/16】浙江省杭州市にて、環境対策セミナー
主催:あいおいニッセイ同和財産保険(中国)有限公司 浙江分公司様
題目:中国進出企業のリスクマネジメント~注目すべきリスクと企業の対策~
講師:江頭

【2018/12/7】広東省深圳市にて、「地銀合同セミナー・交流会@深圳2018」にて講師を担当いたします
。 主催:中国本土及び香港に拠点を持つ地方銀行の共催 十六銀行、足利銀行、京都銀行
題目:「環境規制の動向と今後の企業対策、リスク回避」

【2018/03/21】JETROが主催した「中国華東地区の環境規制対策セミナー」で講演

2018年3月、センター運営幹事・江頭利将はJETROが主催した「中国華東地区の環境規制対策セミナー」で講演した。

【経緯】

2015年1月1日より新「環境保護税法」が施行されて以降、大気汚染防止法、水汚染防止法、土壌対策基本法案が大幅に改正・施行等され、2018年には環境税が開始されるなど、いま中国では環境規制が大幅に強化されています。また、2017年からは汚染排出許可証プラットフォームがオンラインで管理され、上海市でも2018年重点汚染排出事業者リスト(上海市環境保護局2017年12月29日付)を公表し、中国環境規制は、ITを駆使した規制手法によって大きく進化しています。そこで、このように変化の大きな環境規制の動向について、各専門家から詳細を説明し、企業は、どのような対策を講じればよいのかをテーマに環境規制対策セミナーを開催します。企業の環境対策の一助になればと考えておりますので、是非参加をご検討ください。

◆日   程: 2018年3月21日(水) 14:00~17:00

◆場   所: 上海国際貿易中心(国貿ビル)35階会議室 (上海市延安西路2201号)

◆主   催: 日本貿易振興機構(JETRO)上海事務所

◆後   援: 在上海日本国総領事館、上海日本商工クラブ、日中経済協会上海事務所

◆言   語: 日本語                        ◆参加費用: 無料

◆定   員: 70名※定員になり次第受付を終了し、1社1名の人数制限をかける場合がございます。予めご了承ください。

◆プログラム:

主催者あいさつ 5分

<第1部>環境規制動向(1時間25分)

テーマ:「中国環境問題の現状」
講 師:日本貿易振興機構部長 原 健太郎  (20分)

テーマ:「環境保護税と日系企業のあるべき対策(仮)」
講 師:上海清環環保科技有限公司/同済国際緑色産業創新センター 江頭 利将 (25分)

テーマ:「中国環境対策における動向、環境NGO IPEとは(仮)」
講 師:SGS 北東アジア・事業開発部 シニアマネージャー 古川 智史(仮) (20分)

テーマ:「近年の環境問題に関する行政処罰の事例または訴訟事例と関連法について(仮)」
講 師:上海リーグ法律事務所 弁護士 朱 暁音 (20分)

~休憩~ (10分)

<第2部>大気・水・土壌の具体的な対策 (1時間)

テーマ:「ボイラーの環境規制」
講 師:三浦工業(中国)有限公司 上海分公司 董事 総経理 山本孝治 (20分)

テーマ:「廃水に関する規制」
講 師:旭化成 (株)膜水処理事業部 営業 波多野 康弘 (20分)

テーマ:「土壌汚染規制の最新動向と対応策(仮)」
講 師:上海化工研究院 土壌環境修復工程技術中心 技術顧問 吉田憲幸 (20分)

中国華東地区の環境規制対策セミナー

【2017/10/31】カナダケベック州の経済、科学と技術部国際協力処処長が訪問

2017年10月31日、カナダケベック州の経済、科学と技術部国際協力処Barbara Beliveau処長一行が同済国際緑色産業創新センターを訪問し、センター長の譚先生先生と交流した。ケベック州上海駐在代表部スタッフと同済大学外交事務老師も同行して案内していた。

譚教授はBarbara Beliveau処長一行にTIGIIセンターの設立背景、組織構成、日常運営、活動及び研究内容を紹介した。

【2017/10/13】センター長譚洪衛教授が第八回中米エネルギーフォーラムを参加した

センター長譚洪衛教授が第八回中米エネルギーフォーラムを参加した

10月13日アメリカのデンバーに第八回中米エネルギーフォーラムが開催された。

TIGIIセンターのセンター長譚洪衛教授が渡米し、中国名門大学唯一の代表として参加した。

当フォーラムは中米両国の首脳が唱道し、中国国家開発革命委員会とアメリカ能源部が共同で主催しているフォーラムであり、中米両国にとって省エネ領域での合作を推進する重要な国際プラットフォームである。

譚教授はフォーラムで中国緑色大学連盟秘書長として、アメリカエネルギーファンド会と「中国好建築」モデルプロジェクトをMOU結んでいた。

【2017/10/03】「中国環境ビジネスセミナー」が開催

「中国環境ビジネスセミナー」が開催

1.開催趣旨
中国においては、近年の急激な経済発展により引き起こされた環境問題に対して、環境基準の見直し、厳格な適用、処罰化など、環境規制の厳格化が急ピッチで進められております。
こうした状況下、中国における環境規制の現状についてご理解を深めていただくとともに、中国における今後の環境ビジネス事業展開の一助としていただきたいとの考えから、下記講師をお招きし、今般セミナーを開催することと致しました。
中国において既に事業に取り組まれ、この機会に改めて中国における環境規制の最新事情を確認し、自社の今後の経営において必要な対策等をご検討されたい方、中国における新たな環境ビジネス事業の展開をお考えの方等、ご関心のある方は、この機会に是非ご参加ください。

2.開催概要
日時:平成29年10月3日(火)10:00~12:00 (9:30受付開始)
場所:あいち国際ビジネス支援センターセミナールーム
主催:中部経済産業局
共催:ジェトロ名古屋、グレーター・ナゴヤ・イニシアティブ協議会(GNIC)
事務局:公益財団法人国際環境技術移転センター(ICETT)
3.プログラム
10:00-10:05 開会挨拶 経済産業省中部経済産業局資源エネルギー環境部電源開発調整官 岡本正弘
10:05-10:50 「中国における環境規制の現状と日本企業の対応」 ジェトロ上海事務所 副所長 飯田 大介 氏
10:50-11:35 「中国における環境ビジネスの具体的な展開」 同済国際緑色産業創新中心 副センター長 清水 泰雅 氏
11:35-12:00 質疑応答・名刺交換会
12:00     閉会

※資料ダウンロード: 中部経済産業局セミナー(TIGIIC)

【2017/09/20】中国進出企業のための「環境対策」セミナー

中国進出企業のための「環境対策」セミナー

・主催 同済国際緑色産業創新中心(TIGIIC)
・後援 日本貿易振興機構(JETRO)上海事務所、日本財産保険(中国)
・日程 2017年9月20日(水) 16:00~18:00
・場所 上海市延安西路2201号 上海国際貿易中心(国貿ビル)35階会議室

【セミナー内容】

16:00 基調講演「中国環境規制の動向」
(JETRO上海 経済信息・機械環境産業部長 原 健太郎 様)
16:30 「どうすればいいの?中国での環境対策」
(同経国際緑色産業創新中心 運営幹事 江頭 利将 様)
17:10 パネルディスカッション
(原様、江頭様、参加企業様数社)
17:50 「環境にかかわる保険について」
(日本財産保険(中国))
18:00 閉会

※資料ダウンロード:中国進出企業のための「環境対策」セミナー

【2017/07/20】JETRO本部稲葉部長が同済大学を表敬訪問

2017年7月20日、東京JETRO本部より稲葉部長が同済大学を表敬訪問されました。

<TIGIICセンター長譚洪衛と稲葉部長との記念写真>

 

日本貿易振興機構(JETRO)上海事務所は2015年12月25日、同済大学緑色建築及新能源研究中心、同済大学科技園と、上海に設立された「同済国際緑色産業創新中心(センター)」を支援する覚書を結んだ。このたび、日本貿易振興機構(JETRO)本部ものづくり産業部の稲葉部長が同済国際緑色産業創新センターを訪問されました。JETRO一行はセンター長としての同済大学譚教授、副センター長としての上海清環環保科技有限公司清水董事長、センター運営委員長としてTOENEC大貫董事長、及びセンター運営幹事としての上海清環環保科技有限公司江頭総経理と中国省エネ・環境産業の現状及び産学官連携の交流をしました。

【2017/03/31】上海市第三方環境治理産業連盟設立

2017年3月31日、全国に先駆け、上海市では第三方環境汚染治理企業の連盟を立ち上げました。13次5カ年計画でも環境・省エネサービス産業の拡大を明確に政府は示しており、上海市は市政府管理の下で健全な産業育成を目的として今回の連盟設立に至っています。

連盟会員企業リスト