コラム:リスク対策.com・新年特別号 「2021年のリスクと危機管理を振り返り、2022年の活動を展望する」
テーマ:「環境政策対応の鈍さが招く事業継続の危機その3中国政府の真剣度を見誤らず早めに手を打つ」
執筆:江頭(同済国際緑色産業創新センター(TIGIIC)運営幹事)
コラム:リスク対策.com・新年特別号 「2021年のリスクと危機管理を振り返り、2022年の活動を展望する」
テーマ:「環境政策対応の鈍さが招く事業継続の危機その3中国政府の真剣度を見誤らず早めに手を打つ」
執筆:江頭(同済国際緑色産業創新センター(TIGIIC)運営幹事)
5 月 31 日、同済国際緑色産業創新センター(日資企業節能環保推進研究会)が主催しました「中国人専門家との交流サロン」の報告をいたします。
参加人数は、44 名(25 社)。
また、上海電視台「中日新視界」の取材が行われ、各ゲストの先生方と JETRO 上海代表所の高橋氏、日系企業の三浦工業とフジタ建設のインタビューが撮影されまし た。この様子は、6月6日に放映された。
【開 催 概 要】
○開催日時:
2021 年 5 月 31 日(月)15:30~17:30(中国時間)
○形 式:
講演 + 自由交流
○テーマ:
「炭素排出制限と炭素排出権取引の実際」
○主 催:
同済国際緑色産業創新センターTIGIIC
日資企業節能環保推進研究会 JASPEE
更に、参加者からは引き続き同様のイベントを開催して欲しいという要望もあり、 今後の活動への良い刺激となりました。
4月28日、同済国際緑色産業創新センター(日資企業節能環保推進研究会)が主催しました工場見学ツアーの報告をいたします。
<2021年4月定例会 参加者>
今回訪問したのは、三浦工業(中国)有限公司の新工場(蘇州工業園区同勝路39号)です。参加者は、40名(26社、含ZOOMでのオンライン参加者8名)でした。
現地では、山本部長様より2時間にわたりこれまでの三浦工業様の中国ビジネスの取組み、技術的な優位性、将来に対する準備などをお聞きすることが出来たと同時に、製造現場までも拝見できる大変有意義な時間となりました。
JETRO上海からも高橋部長がご参加くださると同時に、懇親会では活発な日系企業異業種交流が出来て、今までに無く充実した定例会になりました。
<工場内見学:ショールーム>
<工場内見学:現場>
<工場内見学:講習>
今後も同様の活動を展開していく予定となっておりますので、日系企業にお勤めの皆様の更なる参与をお待ちしております。※今後の予定:生態環境局、環境科学院の専門家との交流サロン、ローカル、日系先進工場の訪問等
日資企業節能環保推進研究会(JASPEE)は、同済国際緑色産業創新センター(TIGIIC)傘下の民間団体として2010年より活動を続けてきました日系企業有志の集まりです。
「日本が誇る技術力、ノウハウ、そして日本人の特質を、グループや企業体の枠にとらわれず、オールジャパン企業の連帯を通してビジネスとして事業化推進すること」を目標としております。
●お問い合わせ:
日資企業節能環保推進研究会 幹事 江頭利将 toshi@steco.asia
同済国際緑色産業創新センター・副センター長の清水泰雅が化学工業日報より「2021年の中国環境規制」について取材を受け、記事が配信されました。
~新型コロナの教訓を踏まえ自社のリスクマネジメントを再考する~
《事業継続計画(BCP)再構築》と《環境対策》セミナー
新型コロナウィルスの猛威は、各企業においてリスクマネジメントの重要性を改めて認識させるものとなりました。この度、嘉兴経済開発区は、益々関心の高まる「事業継続計画(BCP)再構築」および「環境対策」ついてのセミナーを実施した。同済国際緑色産業創新センター・副センター長の清水泰雅が「環境政策の分析とその対応と課題」をテーマとして講演した。
日 時: 2020年8月28日(金) 13:00~19:00
場 所:【セミナー会場】嘉興市智創园12号楼三楼路演中心(天盛南路)
主催:嘉興経済開発区
後 援:三井住友海上火災保険(中国)有限公司
嘉兴日商クラブ、瑛得管理咨諮(上海)有限公司
上海清環環保科技有限公司
中国人民財産保険会社 嘉興支社
<記念写真>
<講演中>
同済国際緑色産業創新センター・副センター長の清水泰雅が化学工業日報より中国の環境規制について取材を受け、記事が配信されました。
今年の秋・冬、大気汚染が深刻化しているなか、PM2.5のモニタリングが再び注目された。一般的に、PM2.5に対するモニタリングのデータは、政府が設置したモニター端末から収集されている。モニター端末は固定場所に設置されており、上海を例にした場合は6340平方キロメートルの面積における国家レベルの常時観測端末は10箇所あり、市レベルの常時観測端末は16箇所ある。
上海市同済大学譚洪衛教授チームが進めているタクシーモバイルプラットフォームの粒子状物質モニタリングプロジェクトは2017年12月より試行していた。第1陣はタクシー30台が1秒毎に観測データを取得し、一日で市街地の車道98%以上をカバーしたのであった。PM2.5とPM10を同時に観測し、位置とモニタリングデータをリアルタイムで伝送することで、タクシーを大気観測の新たなプラットフォームとした。これには高精度車載粒子状物質モニタリングシステムを利用し、設備はレーザー検査・測定の原理に基づき、タクシーのルーフに取り付けられた。高温・高速・振動・強風・雨雪などの過酷な環境にも影響されないと言う。
「モニタリング端末によって密集した町やコミュニティー空間を覆い尽くし、リアルタイム性の高いPM2.5モニタリングを実現したい。」と考えた同済大学譚洪衛教授チームは、この三年間に設備をドローンに搭載,自動車に搭載、そして固定点での三位一体の都市空気環境空間モニタリングネットワークを構築する発想をした。それと同時に山東大学の司書春副教授のチームからも支持を取得した。
同済大学緑色建築及び新能源研究中心 常務副主任,同済国際緑色産業創新中心 センター長 譚洪衛教授
山東大学 司書春副教授
譚洪衛教授は、「タクシーモバイルプラットフォームの粒子状物質モニタリングにおいては、毎日大量の都市地面空気環境データの収集が可能となり、都市に於ける大気汚染防止の詳細管理に対して技術支援が提供出来る。たとえば、建築現場の近くや工場エリア,飲食店町等々においては、リアルタイムにPM2.5を測定し、これによって環境保護部門は迅速にこの対象となる建築物に対して空気環境質量の監督管理を強化させる事が出来、また測定値に応じた対策を実施することが可能となる。これは固定モニター端末では実現できない良いアイデア。」だと言っている。
すでに、「タクシーモバイルプラットフォーム粒子状物質モニタリングの自主研究開発は成功し、済南、上海の一部分のタクシーにおいて運営を開始した。
(図:赤い点が固定モニタステーション、青い線は移動式モニター)
(図: 環境モニター端末で測定したデータを紹介している譚洪衛教授)
さらに「タクシーモバイルプラットフォーム粒子状物質モニタリングシステムを通して、都市空気汚染の1年を通じ季節を通した傾向が把握しやすくなった。譚洪衛教授チームは測定したデータに基づいて、「上海に於ける四季時間ごとのPM2.5濃度図」を作った。
(図:上海に於ける四季の時間ごとのPM2.5濃度図)
タクシーモバイルプラットフォーム粒子状物質モニタリングシステムのデータに基づいて、上海に於ける、PM2.5濃度の特徴が明らかになった。人口密度及び工場立地などの関係により、「都市中心から郊外にかけては次第に減少する」と言う傾向にはなっておらず、おおよそ「都市と郊外は同じで、東は西より良い」と言う結果になった。また、平日混んでいる道路のPM2.5の濃度は周辺地域と比べてさほど高くなかった。これらの特徴は、今まで行ってきた固定点でのモニタリングステーションでは導き出せなかったと言える。
(図:上海に於ける日ごとPM2.5濃度、2018年1月)
譚洪衛教授は「タクシーモバイルプラットフォーム粒子状物質モニタリングシステムにより、室外空気質量に対するモニタリングを行うと同時に、室内空気質量の研究にも取り組んでいる。現在室外定点モニタリングから始まり、移動モニタリング(都市公共交通、シェア自転車)、そしてドローンを使った空中巡回モニタリングまで、地面から空中まで立体的な環境モニタリングネットワークを作って、居住環境の改善のために力を尽くす。」と言っている。
【2018/9/19】福岡県北九州市にて、「アジアビジネスセミナー in 北九州」講師を担当します。
主催:NCBリサーチ&コンサルティング様
題目:中国における環境規制強化の実態について(案)~具体的事例に学ぶ日系製造業の環境対策~
講師:江頭
【2018/9/21】上海市において、企業内部研修セミナーの講師を担当いたします。
主催:三井住友海上火灾保险(中国)有限公司様
題目:環境政策全般の変遷と内部統制の重要性及び今後の推移予測
講師:江頭
【2018/10/19】江蘇省蘇州市にて、環境対策セミナーを行います。
主催:蘇州日商クラブ
題目:「環境政策の経緯と今後、そして企業としての心構え」
講師:江頭
【2018/11/5】上海市にて、環境対策セミナーを行います。
主催:滋賀銀行様
題目:「環境政策の実態と企業の取るべき対策」
講師:江頭
【2018/11/16】浙江省杭州市にて、環境対策セミナー
主催:あいおいニッセイ同和財産保険(中国)有限公司 浙江分公司様
題目:中国進出企業のリスクマネジメント~注目すべきリスクと企業の対策~
講師:江頭
【2018/12/7】広東省深圳市にて、「地銀合同セミナー・交流会@深圳2018」にて講師を担当いたします
。 主催:中国本土及び香港に拠点を持つ地方銀行の共催 十六銀行、足利銀行、京都銀行
題目:「環境規制の動向と今後の企業対策、リスク回避」
2018年3月、センター運営幹事・江頭利将はJETROが主催した「中国華東地区の環境規制対策セミナー」で講演した。
【経緯】
2015年1月1日より新「環境保護税法」が施行されて以降、大気汚染防止法、水汚染防止法、土壌対策基本法案が大幅に改正・施行等され、2018年には環境税が開始されるなど、いま中国では環境規制が大幅に強化されています。また、2017年からは汚染排出許可証プラットフォームがオンラインで管理され、上海市でも2018年重点汚染排出事業者リスト(上海市環境保護局2017年12月29日付)を公表し、中国環境規制は、ITを駆使した規制手法によって大きく進化しています。そこで、このように変化の大きな環境規制の動向について、各専門家から詳細を説明し、企業は、どのような対策を講じればよいのかをテーマに環境規制対策セミナーを開催します。企業の環境対策の一助になればと考えておりますので、是非参加をご検討ください。
◆日 程: 2018年3月21日(水) 14:00~17:00
◆場 所: 上海国際貿易中心(国貿ビル)35階会議室 (上海市延安西路2201号)
◆主 催: 日本貿易振興機構(JETRO)上海事務所
◆後 援: 在上海日本国総領事館、上海日本商工クラブ、日中経済協会上海事務所
◆言 語: 日本語 ◆参加費用: 無料
◆定 員: 70名※定員になり次第受付を終了し、1社1名の人数制限をかける場合がございます。予めご了承ください。
◆プログラム:
主催者あいさつ 5分
<第1部>環境規制動向(1時間25分)
テーマ:「中国環境問題の現状」
講 師:日本貿易振興機構部長 原 健太郎 (20分)
テーマ:「環境保護税と日系企業のあるべき対策(仮)」
講 師:上海清環環保科技有限公司/同済国際緑色産業創新センター 江頭 利将 (25分)
テーマ:「中国環境対策における動向、環境NGO IPEとは(仮)」
講 師:SGS 北東アジア・事業開発部 シニアマネージャー 古川 智史(仮) (20分)
テーマ:「近年の環境問題に関する行政処罰の事例または訴訟事例と関連法について(仮)」
講 師:上海リーグ法律事務所 弁護士 朱 暁音 (20分)
~休憩~ (10分)
<第2部>大気・水・土壌の具体的な対策 (1時間)
テーマ:「ボイラーの環境規制」
講 師:三浦工業(中国)有限公司 上海分公司 董事 総経理 山本孝治 (20分)
テーマ:「廃水に関する規制」
講 師:旭化成 (株)膜水処理事業部 営業 波多野 康弘 (20分)
テーマ:「土壌汚染規制の最新動向と対応策(仮)」
講 師:上海化工研究院 土壌環境修復工程技術中心 技術顧問 吉田憲幸 (20分)
2017年10月31日、カナダケベック州の経済、科学と技術部国際協力処Barbara Beliveau処長一行が同済国際緑色産業創新センターを訪問し、センター長の譚先生先生と交流した。ケベック州上海駐在代表部スタッフと同済大学外交事務老師も同行して案内していた。
譚教授はBarbara Beliveau処長一行にTIGIIセンターの設立背景、組織構成、日常運営、活動及び研究内容を紹介した。